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【記者コラム】名勝負を期待!! 9日から寛仁親王牌

 9日から弥彦競輪場で「第35回寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント」が開催される。弥彦で寛仁親王牌が行われるのは24年以来、2年ぶり9回目となる。

 今回で35回を数える大会は名称にある〝世界選手権〟自転車競技大会が90年に前橋ドームで行われたことを記念して92年に始まった。

 親王牌は第3回大会から4日制の特別競輪へと昇格した。当時の特別競輪(現GⅠ)は6日制。85年に5大会目の特別競輪として新設された全日本選抜も6日制。6大会目の特別競輪に昇格した親王牌だけ以降、4日制で実施されてきた。

 親王牌の出場選手の選考基準の1つは自転車競技(全日本プロ選手権自転車競技大会=全プロ)の結果が反映される。1㌔タイムトライアル、スプリント、チームスプリントの成績が初日の理事長杯、特選シードにつながる。

 親王牌は番組概定(勝ち上がり)が変わらないのが分かりやすい。初日の一次予選9個レースは1~2着が二次予選A、3~4着が同Bへ。

 2日目の二次予選Aは1~4着、同Bは1~2着が準決勝へ。この勝ち上がりは2枠単、2車単時代の〝連に絡む〟(2着まで車券に貢献)が基本になっている。

 一次予選スタートの選手は2走して最低1度は連に絡まないと準決勝に進めない。01年から3連単が始まり、3着までが車券貢献になったとはいえ厳しい勝ち上がりが大会の名称にある〝トーナメント〟にふさわしい。

 過去34回の決勝戦はそれぞれが記憶に残る名勝負。しかし「これが先行争い」として私の印象に残るのは第2回大会(93年5月)のローズカップ。65期同期の吉岡稔真(福岡=引退)と海田和裕(三重=引退)が見せた壮絶な先行争い。

 吉岡は92年3月の前橋ダービー覇者、海田は93年3月の立川ダービー覇者。普段は物静かな2人が〝先行日本一の意地とプライド〟をかけて2周に及ぶ先行争いは「競輪」だった。今大会も名勝負を期待している。

 ◇中林 陵治(なかばやし・りょうじ)熊本県八代市出身の64歳。慶大卒。87年4月入社、翌5月の花月園新人リーグ(坂本英一ら59期生)で競輪記者デビュー。鬼脚・井上茂徳の追込み、怪物・滝澤正光の先行に魅了されて以来、現場取材一筋39年。9車の勝負レースは5車の結束、番手捲り。

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